隷書体は私たちが慣れ親しんでいる楷書や行書よりも古い書体です。
楷書、行書、草書はこの隷書体を書きやすいように簡略化して生まれた文字になります。
中国から漢字が伝わったころには楷書、行書、草書が生まれていたため、
日本文化の中にはあまり浸透していない書体となり、そこが逆に新鮮でユニークに映るともいえます。
普段は使わない書体でありながら、楷書や行書の祖となっているので親しみやすく、
老舗和菓子、和食屋などを始め、和的な個性を持つ店舗や社名のロゴに使われることも多いです。
歴史や文化、威厳などを感じさせたい場合は隷書風の書体が好まれるようです。
現代の私たちと少し距離があるからこそ、隷書には厚さや威厳、古典的な魅力を感じられるのかもしれません。
【隷書体の特徴】
★古風、重厚、伝統、文化
☆目新しさ、親しみやすさ、温かさ