私たちの生活に一番近い文字、楷書、行書、草書。
草書は書道に親しんでいる人以外には読みづらいと思いますが、
日本に漢字が伝わり、カタカナやひらがなに発展させた書体です。
そんな背景もあってか、中国の古代に使われていた篆書や隷書よりもより身近に感じます。
書体の変遷について「楷書→行書→草書」のような流れを想像する方は多いかもしれませんが、
この三書体はいずれも「隷書」から生まれています。
成り立ちの順序でいえば「草書行書→楷書」と言われています。
公式文書で使われていた隷書を速記するためにまず生まれた「草書」と、
隷書の走り書きにより発生した行書が楷書に先んじて使われ始めました。
結局、草書はその書体の読みづらさにより可読性のある行書、楷書が使われるようになったようです。
今の時代も正式な文書は楷書が使われていますね。
商品ロゴやラベルなどに正統性、伝統的、親しみやすさ、信頼感などのイメージを求める場合、
楷書や行書体をベースとしたものが使いやすいと思います。
また筆の線質などを生かして重厚感や高級感も出せ、親しみやすく読みやすいので汎用性のある書体といえます。
【楷書体の特徴】
★正統、重厚、高級感、信頼感
☆安心感、親しみ、力強さ
【行書体の特徴】
★伝統的、重厚、高級感、信頼感
☆安心感、勢い、シャープ
【草書体の特徴】
★古典的、高級感、特別感
☆柔らかさ、軽やかさ
楷行草書*制作例
Kai-1
Kai-2
Kai-3
Kai-4
Kai-5
Kai-6
以下、作成中