み吉野は 山もかすみて 白雪の (美よし乃盤 山も可数三て 白雪能)
ふりにし里に 春はきにけり (布利尓し里尓 春八支耳遣利)
藤原良経(新古今和歌集)の歌
「吉野は山も霞んで、昨日まで白雪の降っていたこの古里に春が来た」
という、春を心待ちにしている歌です♪
この歌をそのまま読める方はどのくらいいるでしょうか。
私たちにこの作品を読めなくしているのは「変体仮名」です。
かな文字の作品は変体仮名の使い方によって作品の表現を自在に変化させることができます。
変体仮名はひとつの仮名に対していくつかあるので、変体仮名を学び使いこなせるようになることが作品作りには大切になってきます。
とはいえ、実際変体仮名を読める現代人はそう多くはありません。
変体仮名が入っていることで全く見たこともない外国語のようなイメージになってしまいます。
アルファベットの方がまだ読めますね。
でも不思議な線のつらなりにしか見えない仮名ですが、少し覚えてしまうと結構読めるようになってくるんです^^
ちょっと興味持った方は、変体仮名の形を覚えてみてはいかがでしょうか。
まるで外国語が読めるような感覚で、見えていなかった世界がひとつが見えるようなるかもしれません。