月下美人

月明かりの下、浮かび上がるように白い花を咲かせる月下美人。
「女王花」といわれるそうで、その名の通りとても印象的な存在感の美しさを持っています。

じつは開花時期が初夏から秋にかけてらしいですが、
私はいつも冬の花だと勘違いしてしまいます。
そろそろ寒くなってきたので月下美人の季節かと勘違いして書いたのですが、
やっぱり調べてみたら夏の花でした^^;

月下美人は祖母が大好きで、最後に祖母が自宅で生けていた花でした。
病気で入院した祖母の家でぽつんと残されていた立ち枯れた姿が私の中で残っていたのかもしれません。

主のいなくなった家の中で立ち枯れた月下美人は、
なんとなく片付けることもなくしばらくそのまま残されていました。
あまり花に詳しくない私が、実際に月下美人を目にしたのは祖母の家だけでした。

だからでしょうか、かつて神秘的な美しさとゴージャスなイメージだった花は、
いつからかどこか寂しいもの悲しさを覚えるようになりました。
そのイメージが寒い冬に咲く花のイメージを残しているのだと思います。

物寂しいイメージを持ってしまうのですが、祖母が好きだったという思いも重なり大好きな花です。
昨日は満月でしたが、いつか月明かりの下で咲く月下美人を見てみたいものです^^

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