本日は言葉のお話し。
「尊」という文字は酒樽を差し出す様子を表しているそうです。

酒は神様に捧げる貴重で神聖なもの。
甲骨文字には樽を両手で掲げているような象形をしています。
神事の際に酒樽を手で支えて差し出す情景が目に浮かぶよう。
ちなみに「寸」という文字は「手」から来ているそうです。

恭しく酒を両手で掲げた様子に「尊ぶ」という意味がつけられたのでしょう。
今はお酒自体は万人が楽しめるものとなり、
その由来を知らなければ「尊」という文字からお酒をイメージすることは無いと思います。

でも両手を掲げるような字形にこの文字の意味を感じます。
今も酒を尊ぶ人はいてもいいのですが、
時を経て今の私たちはその手に何を掲げているのかなと考えてしまいました^^;

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