ことわざ

亀の甲より年の劫(亀の甲より年の功)とは、年長者の経験の豊かさを高く評価することわざです。
現代人は「年の功」で認識している人が多く、私は年齢を重ねることで積み重ねてきた功績を称えるような意味なのかな?などと勝手に解釈していましたが、「亀の甲」についていは考えたことがありませんでした^^;

そんな方は案外多いと思いますが、どうでしょうか。
「万年生きても少しも進歩しない亀の甲羅に対して、歳を重ねて経験や知識を蓄えていく人間の長寿は貴い」など、そんな感じで納得しているような気がします。

実際は「年の劫」の「劫(こう)」は仏教起源の言葉で、非常に長い年月を指すそうで、「亀の甲」は「甲」と「劫」という語呂合わせだそうなんです。     
つまり「亀の甲」には大して意味を与えていないのかもしれません。     

甲羅の「甲」は古くは「かふ」と読み、「劫」は「こふ」という読みがあてられ違う読み方でしたが、江戸時代に読みの区別がなくなり「亀の甲より年の劫」ということわざができたそうです。

今回はたまたま書く機会があったのでふとネットで調べただけですが、もしかしたらもう少し違う背景もあるかもしれません。
分かったつもりで使っていることわざもよくよく考えると説明できないものは多いですね。                              
調べたと言ってもネットで調べて終わりにするのも、あまり良くないとは思うのですが知らない少しずつでも知るのは大切。
気になったらネットだけではなく、辞書なども開いて少しずつ知っていきたいと思います^^

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